Juniperberryのブログ

アラサーでメンタルを患った私の、治療と気持ちの記録です

入院3日目

私の病室は一面が大きく窓で、その下にベッドがあります。

その大きな窓は10センチしか開きません。理由は説明されないけど、言わずもがな。


わりと体温高めな私は、いつも最大の10センチ開けてわずかな風を入れています。

郊外で外からの目も気にならないので、カーテンはいつも開けっ放し。

寝ていると青い空が、起き上がると緑ばっかりが目に入る。空や自然を感じるとバタバタしている心も落ち着くので、今の私には結構いい部屋です。


ちなみに、以前鬱になったときに住んでいたのは、某オシャレな住宅街のデザイナーズマンション。日当たりも悪いし、オシャレ照明で部屋も暗い。入居から一年経たずに引っ越し、それ以来、自然光を重視しています。



さて、3日目の朝は、空が明るくなって自然と目覚めました。

昨夜の頭痛もなくなり、夢もそんなに悪夢じゃなく、悪くない始まり。

といってもやることがないので、7時半の朝食までゴロゴロとまどろみました。こういうゆったりさが大事なのかも…。家で5時半に目覚めたら、早起き!得した!と、朝ごはん作り始めますからね。


朝食もしっかり食べ、少しうたた寝

その後、入院して初めて、自発的に起き上がって過ごす気になり、手帳にとりとめもないメモを書きました。

元気になったらフラワーアレンジメントを習いたい、パン作りや紅茶の教室にも行きたい。

この1ヶ月くらいずっと調子が悪くて、あれをしたい、これをしたい、といった近い未来の夢を思い描くことがなかったので、前向きなことを考えている自分に結構びっくり。

そもそも、人生お終いにした方がいいんじゃないか傾向が強かったので、嬉しかったです。

ただ、久々に字を描くと、手の震えは治ってないし、パンの本とか持ってきたけど、活字を読む気力はまだないかなと。

(4月の具合が悪い時に、文字や絵が飛び出したり踊って動き回るように見えて、上手に文字が追えなくなったので、またそうなるのが怖い。)


しかし昼食後、暗転。

知人からのメールがきっかけかな。今朝の夢ともつながるけど、恋愛絡みの過去の思い出から、思考の渦が負のスパイラルに入り、みるみるうちに哀しみで体が満たされました。

朝、気分が良かったのが幻で、今の哀しくて醜くてどうしようもない自分が本当の現実だと、深く実感して渦に落ちていきました。


思い切ってナースステーションに行き、哀しいと伝えると、頓服のリスペリドンをくれました。

ここのは錠剤でした。一時期よく効くからと持ち歩いて、急に気分が落ちた時に使っていたのは液体。錠剤だと効くのにも時間がかかるから心配。


最近はあんまりリスペリドン効かなくなっていたからどうなのかなと思っていたら、少し改善。1時間ちょっとかかったかな。

看護師さんには、具合悪いかなって思った時に、予防的に飲む習慣をつけるのが大事、と言われました。


なにを考えたか、ここで私は、自分を励まそうと音楽を聴きます。

中学生の頃からファンの、解散した方の国民的アイドルの懐かしい歌。

ここ数年iPod自体触っていなかったので、久々の歌に少し気がまぎれる。


夕食後、このまま回復すれば良かったんですが、、、直後から猛烈な喪失感が私を襲い、気が狂いそうになります。


簡潔に描くと、自分にパートナーも子どももいない猛烈に強烈なコンプレックスから、私には何もない、という深い哀しみと孤独感のドツボにハマった感じ。

ここに列記するのは、はばかられる感じに、ノートの方の日記(入院して書き始めた)は、自己否定の激しい文言が連なっています。


とにかくこの日は、哀しい日になりました。

1時間くらい泣いてナースコール。もう一度リスペリドンを飲み、それでも哀しくて泣き続けていたので、看護師さんが40分早く就寝前の薬をくれ、20時には就寝しました。


*****


以下、私のこじれたコンプレックスについて、ちょっとこぼします。


大学を出て仕事を始めてからというもの、本当に仕事が好きで好きで、『仕事と酒さえあれば何もいらない!』と昭和のテレビマンのようなことを言って突っ走ってきました。

楽しかった。心身共にボロボロだったけど、吸収したいことが目の前にたくさんあるし、おもしろいこと、知らないこと、伝えたいことが、こんなにたくさん転がっているんだもの。生きて仕事してるだけで楽しかった。

(まぁこういう思考が、もしかすると軽躁状態だったのかもしれないし、その後、鬱転する要因にもなっていたのかもしれません。)


一方で、私には出産したいという夢もありました。

18歳の時、カトリックのシスターの話を学校で聞き、強いインパクトを受け、必ず子どもを産もうと決めたんです。

大人になってから、多くはないけど、不毛だったかもしれないけど、私なりに大事な恋をしてきました。でも、今現在、私はひとりです。

もちろん、今でも大事にしてくれる、愛する両親や祖父母もいます。

けれども、わがままかもしれないけど、私も友人たちのように、信頼するパートナーと子どもという家族を持つことに憧れます。


精神の病気を持つ私と家庭を持つ人がいるのか、とても不安です。躁鬱とバレて婚約破棄になった、なんて話も聞きます。

出産年齢のリミットも感じる、もうすぐ34歳の私には大きなことで、結構この『結婚出産ムリかも問題』で、哀しみの渦に吸い込まれます。

2016年の4月から治療を始めてるのに、まだまだ寛解せず、なかなか【普通の女性】になれないコンプレックスも大きいと思います。


この辺りの話を、医療機関は受け止めてくれるのでしょうか?

ただ、薬飲めば治ります、ではなく、大小問わず鬱状態を繰り返したことで、こんがらがった思考回路や癖みたいなものを直さないと、【普通】にはなれないのでは、と。

そもそも、自分を肯定し、受け止められないと、婚活なんて土俵には怖くて上がれません。